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WordPressでCookie同意バナーの表示と同意管理を行うプラグイン「WPLP Cookie Consent(Cookie Banner for GDPR / CCPA)」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 4.4.1 までのすべてのバージョンです。

本脆弱性を悪用された場合、ログインしていない第三者が、ファイルの種類を問わず、サーバー上の公開フォルダーへファイルを保存できる可能性があります。

対策として、バージョン 4.4.2 以降への更新を推奨します。

本脆弱性は、プラグイン提供元のクラウドサービスと連携するために用意されたAPI(プログラム同士が機能をやり取りするための接続口)に存在します。バナーのロゴ画像を登録するAPIと、これらのAPIを呼び出した相手が正当な利用者かどうかを判定する処理(認証・認可)の、双方に問題がありました。
影響を受けるのは、該当バージョンのプラグインを有効化しているサイトです。攻撃者はサイトにアクセスできる状態であれば十分で、サイトへのログインや、サイト運営者・閲覧者側の操作は必要ありません。

この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。

公開フォルダーへの任意のファイル設置

サーバー上の公開フォルダー(画像などが保存される wp-content/uploads 配下)に、種類を問わずファイルが保存されるおそれがあります。保存されたファイルは、インターネットからそのまま参照できる場所に置かれます。

保存するファイルの種類を制限する仕組みが無いため、サーバー側でプログラムの実行が許可されている構成では、設置されたファイルを通じてサーバー上でプログラムが実行される状態に至る可能性があります。

プラグインの連携情報の書き換え

攻撃を受けた場合、プラグインが保持しているクラウドサービスとの連携情報が上書きされます。その結果、連携状態の表示が実際と異なるものに変わったり、連携が切れたりする可能性があります。

被害発生の条件

本脆弱性の悪用が成立するには、以下の条件が重なる必要があります。

  • 該当バージョン(4.4.1 以下)のプラグインが有効化されていること
  • サイトから外部への通信が可能な環境であること(認証情報の検証を、サイト側から外部のクラウドサービスへ問い合わせる方式のため)
  • サイト管理者のログイン名またはメールアドレスが攻撃者に知られていること。
    これらはサイトの公開情報から取得できる場合があるため、実質的な障壁にはなりにくい条件です

原因1:認証・認可の処理が、本人確認として機能していなかった

連携用のAPIでは、リクエストに含まれる利用者名をもとに、その名前の利用者がサイトの管理者権限を持つかどうかを検証していました。しかし、検証していたのはその一点のみで、リクエストの送信者がその利用者本人であるかは検証されていませんでした。利用者名はリクエストに任意の値を指定できるため、管理者の名前を指定するだけで検証を通過できる状態でした。

あわせて行われるアクセストークン(利用者を識別するための認証情報)の検証も、提供元のクラウドサービスへ問い合わせる方式で、そのトークンが当該サイトの利用者のものであるかまでは検証していませんでした。

原因2:連携用の認証キーが、外部から書き換え可能だった

一部のAPIは、より強い検証として、サイト側に保存されている連携用の認証キーとの一致を求める作りになっていました。ところが、原因1のAPIを通じてこの認証キー自体を書き換えられるため、攻撃者は自ら設定した値を用いて、後続の検証を通過できてしまいます。

送信元を確かめるための検査も、リクエストに含まれる値どうしを比較しているだけで、実際の送信元を確認するものではありませんでした。

原因3:アップロードされたファイルの種類を検証していなかった

ロゴ画像の登録処理では、受け取ったデータをそのまま公開フォルダーへ書き出していました。ファイル名から不正な文字を取り除く処理は行われていましたが、これはファイル名を整形するための処理であり、拡張子を制限するものではありません。また、受け取ったデータが実際に画像であるかの検証も行われていませんでした。

対策版での修正

  • ロゴ画像を登録するAPIそのものを廃止
  • 残る画像登録処理に、拡張子の許可一覧(JPEG・PNG・GIF・WebP)による制限、データが拡張子どおりの画像であることの検証、サイズ上限を追加
  • 連携用のAPIに、サイトごとに生成される秘密鍵を用いた署名検証と、有効期限によるリクエストの使い回し防止を追加
  • アクセストークンが当該サイトの利用者のものであるかの検証を追加

該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。

  1. プラグインの更新
    • 速やかに、プラグインを対策バージョン(4.4.2 以降)へ更新してください。
    • 対策バージョンでは、本脆弱性以外にも複数のセキュリティ修正が行われています。
  2. 被害確認
    • WordPress管理画面の「メディア」を開き、登録した覚えのないファイルが無いか確認してください。本脆弱性で保存されたファイルはメディアライブラリにも登録されるため、サーバーを直接操作しなくてもこの一覧から確認できます。画像として表示されないファイルや、覚えのない日時のファイルが確認の目安になります。
    • サーバー上のファイルを確認できる場合は、wp-content/uploads 配下(年・月のフォルダー)もあわせてご確認ください。画像以外の拡張子のファイルが置かれていないかが目安になります。該当するファイルが見つかった場合は、開かずに隔離・削除してください。
    • プラグインの管理画面で、クラウドサービスとの連携状態をご確認ください。身に覚えなく連携が切れている、または表示内容が実際の契約状況と異なる場合は、攻撃を受けた可能性があります。
    • Webサーバーのアクセスログを保存している場合は、wplp-react-gdpr という文字列を含むアドレスへの送信(POST)が無いか確認すると、悪用の試行を把握しやすくなります。通常はサイト運営者が連携操作を行ったときにのみ記録されるため、心当たりのない時刻の記録は確認の対象になります。
  3. セキュリティ対策の強化(任意)
    • アップロード用フォルダー(wp-content/uploads 配下)でプログラムを実行できないようサーバー側で設定しておくと、万一ファイルが設置された場合でも、そのファイルが実行される事態を避けられます。
    • WAF(Web Application Firewall:不正な通信を検知・遮断する仕組み)を導入していれば、不正なファイルアップロードを狙う通信の遮断に有効です。ただし、WAFですべての攻撃を確実に防げるわけではないため、根本的な対策となるプラグインの更新を優先してください。

⇒ 身に覚えのないファイルや、連携状態の不審な変化が確認された場合は、WordPressの専門家への相談を推奨します。

WPLP Cookie Consent(Cookie Banner for GDPR / CCPA)4.4.1 までのバージョン

CVE-2026-75865
(公開日 2026年9月1日 更新日 2026年9月1日)

CVE-2026-82970
(公開日 2026年8月31日 更新日 2026年8月31日)

(同一の脆弱性に対して、2つの機関からそれぞれ番号が採番されています)

基本値: 9.8 (緊急)   [Wordfence]

基本値: 10.0 (緊急)   [Patchstack]

CVE-2026-75865 悪用確率 0.51% (上位58%) 2026年9月1日時点 

今後30日以内に悪用される確率 )

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WordPress プラグイン WPLP Cookie Consent 情報 (2026年9月2日 取得)

最新版 バージョン 4.4.2
対象 WordPress バージョン 5.9 またはそれ以降
検証済み最新バージョン : 7.1
有効インストール数 10,000+
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