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WordPressの管理画面上でサーバー内のファイルを操作できるプラグイン「Bit File Manager」(WordPress.org上の名称は「File Manager」)において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 6.0 から 6.9 までのすべてのバージョンです。

本脆弱性を悪用された場合、サイトに登録済みの低権限ユーザー(購読者レベル)によって、サーバー上のファイルが読み取られたり削除されたりする可能性があります。

対策として、バージョン 6.9.1 以降への更新を推奨します。

本プラグインは、ファイルの一覧表示・アップロード・削除といった操作を、専用の受付窓口(API)を通じて処理しています。
本脆弱性は、この受付窓口で、リクエストの送信者がその操作を行える権限を持っているかの確認が行われないまま処理が進む場合があったことに起因します。
また、この受付窓口が扱うフォルダの範囲についても、利用者の権限に応じた絞り込みが行われていませんでした。そのため、ファイルマネージャーの利用を許可していない登録ユーザーであっても、ファイル操作が可能な状況となっていました。

この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。

ファイルの読み取りによる情報の流出

  • WordPressの設定ファイルなど、通常は外部から参照できないファイルの内容が取得される可能性
  • 設定ファイルにはデータベースへの接続情報や認証用のキーが含まれるため、これらが第三者に渡るおそれ

ファイルの削除によるサイトへの影響

  • サイトの動作に必要なファイルが削除され、サイトが正常に表示されなくなる可能性
  • WordPressの設定ファイルが削除された場合、サイトが初期設定前の状態として扱われる可能性

被害発生の条件

以下の条件が重なった場合に、被害が発生する可能性があります。

  • 攻撃者が、対象サイトに登録済みのアカウントでログインできる状態にある
    (購読者レベルなど、最も権限の低いアカウントで条件を満たします)
  • プラグインが有効化されている

会員登録やユーザー登録を受け付けているサイトでは、攻撃者が自らアカウントを取得できるため、条件が満たされやすくなります。
一方、管理者による特定の操作は必要とせず、管理者が何もしていない状態でも攻撃が成立します

本脆弱性は、大きく2つの要因が重なって発生していました。

要因1:権限確認が行われない経路があったこと

ファイル操作の受付窓口は、「どの操作を行うか」を指定するパラメータを受け取り、処理を振り分けます。このとき、権限確認の処理は、指定されたパラメータをリクエストの本文からのみ読み取って準備される仕組みでした。一方、実際の処理の振り分けは、リクエストの本文とURLの両方を見て行われていました。

この参照先の食い違いにより、操作の指定をURL側にだけ記載したリクエストでは、権限確認が準備されないまま操作だけが実行される状態となっていました。
受付窓口の入口でも権限確認そのものは行われていましたが、その結果が処理の中止に反映されていなかったため、拒否と判定された場合でも処理はそのまま続行されていました。

要因2:操作対象のフォルダが利用者の権限に応じて絞り込まれていなかったこと

本プラグインの初期設定では、操作対象のフォルダがWordPressのインストール先全体に設定されており、あわせて「管理者には権限設定を適用しない」という設定が有効になっています。

この設定を適用するかどうかの判定が「ログインしているかどうか」だけで行われていたため、購読者レベルのユーザーに対しても、サイト全体を対象とし、かつ利用できる操作の制限も適用されないファイル操作機能が提供されていました。

対策版では、操作の指定方法にかかわらず権限確認が実行されるよう修正され、その結果によって処理を中止するようになりました。
また、サイト全体を対象とするフォルダ設定の利用には、管理者相当の権限が必要となりました。

該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を推奨します。

  1. プラグインの更新
    • 速やかに、プラグインを対策バージョン(6.9.1 以降)へ更新してください。
    • すぐに更新できない場合は、更新までの間、プラグインを一時的に停止することで受付窓口が無効になります。ただし根本的な対策は更新となりますので、更新を優先してください。
  2. 被害確認
    • サーバーのアクセスログを確認してください。
      本プラグインの受付窓口は、アクセスログ上では「bitapps_fm_connector」という文字列で見分けられます。この文字列を含むリクエストを検索し、そのうちURL(アドレスの「?」以降の部分)に、操作の種類を指定するパラメータ「cmd」が付いているものがないか確認してください。
      通常の利用では操作の種類はリクエストの本文で送信されるため、URL側に「cmd」が現れているリクエストは調査の対象となります。
    • 本プラグインの「Logs(操作ログ)」画面もあわせて確認してください。
      ただし、この操作ログを記録する処理は権限確認と同じ仕組みで動作していたため、本脆弱性を悪用された場合には記録が残らない可能性があります。操作ログに記録がない場合でも被害がなかったとは限らないため、上記のアクセスログの確認を優先してください。
    • サイトを表示した際に、WordPressの初期設定画面が表示される場合は、設定ファイルが失われている可能性があります。この場合は設定を進めず、専門家へご相談ください。
    • 設定ファイルの内容が読み取られた可能性がある場合は、データベースのパスワードと、設定ファイル内の認証用キー(SALT:ログイン状態の管理に使われる文字列)の再設定をご検討ください。
      いずれもサイトの動作に関わる設定のため、不安がある場合は専門家へご依頼ください。なお、認証用キーを変更すると、ログイン中の利用者は再度ログインが必要になります。
  3. 追加のセキュリティ対策
    • 登録済みユーザーアカウントの一覧を確認し、身に覚えのないアカウントがあれば削除してください。本脆弱性は登録済みアカウントでのログインを前提とするため、不要なアカウントの整理は有効です。
    • 会員登録を受け付けているサイトでは、更新が完了するまでの間、新規登録を一時的に停止することもご検討ください。

⇒不審なアクセス記録や、身に覚えのないファイルの増減が確認された場合は、WordPressの専門家などへの相談を推奨します。

Bit File Manager 6.0 から 6.9 までのバージョン

※ 対策版のバージョン 6.9.1 では、本脆弱性のほか、ダウンロード権限を与えていない利用者がファイルを取得できる問題など、複数の修正が同時に行われています。

CVE-2026-15991
(公開日 2026年8月6日 更新日 2026年8月6日)

基本値: 8.8 (重大)   [Wordfence]

CVE-2026-15991 悪用確率 0.61% (上位54%) 2026年8月13日時点 

今後30日以内に悪用される確率 )

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Bit File Manager プラグインをご利用中のお客様には、対策バージョンへの更新状況および推奨対応事項について、順次メールにてご案内しております。

WordPress プラグイン File Manager 情報 (2026年8月14日 取得)

最新版 バージョン 6.9.1
対象 WordPress バージョン 5.0 またはそれ以降
検証済み最新バージョン : 7.0.4
有効インストール数 10,000+
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