
WordPressで会員制サイトやコンテンツの閲覧制限を管理するプラグイン「s2Member」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 260127 までのすべてのバージョンです。
本脆弱性を悪用された場合、認証されていない第三者によって、管理者を含む任意のユーザーのパスワードが変更され、アカウントを乗っ取られる可能性があります。
対策として、バージョン 260215 以降への更新を推奨します。
脆弱性詳細
本脆弱性は、パスワードを生成する処理において、外部から送信された不正なデータが処理に介入し、パスワードリセット時に発行されるリセット用キー(パスワード再設定時に本人確認のために発行される一時的なコード)が攻撃者の意図した値に置き換えられる可能性があったことに起因します。
その結果、攻撃者が任意のユーザーのパスワードを変更し、アカウントを乗っ取ることが可能な状況となっていました。
想定される被害
この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。
アカウント乗っ取りに関する影響
- 管理者を含む任意のユーザーのパスワードが、攻撃者により変更される可能性
- パスワードを変更されたアカウントに不正ログインされ、そのユーザーの権限でサイト操作が行われるおそれ(管理者の場合はサイト全体に影響)
被害発生の条件
攻撃者がサイトのログインページにアクセス可能な状態であれば、管理者やユーザーの操作に関わらず攻撃が可能です。(ログインしていない状態でも悪用されるおそれがあります)
技術的な詳細
本脆弱性は、s2Memberプラグインがパスワード生成処理に介入する際の条件判定の不備が原因です。
本来、この処理はユーザー新規登録時のみに動作すべきものでした。しかし修正前のコードでは、リクエストの送信先のみで処理の実行を判定しており、新規登録とパスワードリセットを区別できていませんでした。そのため、パスワードリセット時にも登録用の処理が実行される状態となっていました。
このため、攻撃者がパスワードリセット要求と同時に特定のパラメータ〈省略〉を送信することで、リセット用キーの生成に介入できる状態となっていました。攻撃者はリセット用キーの値を把握できるため、対象ユーザーのパスワードを任意に再設定することが可能でした。
対策版では、パスワードリセットに関連する操作が行われている場合は処理を中断する仕組みと、新規登録の処理中であることを明確に確認する条件が追加されています。
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン(260215 以降)へ更新してください。
- 被害確認
- WordPress管理画面の「ユーザー」メニューより、直近で意図しないパスワードリセットが行われた形跡がないか確認してください。
- 各ユーザー(特に管理者アカウント)について、ログイン日時に不審な点がないか確認してください。
- 不審なログインが確認された場合は、該当アカウントのパスワードを直ちに変更してください。
⇒不審なアカウント操作が確認された場合は、WordPressの専門家などへの相談を推奨します。
影響を受けるバージョン
s2Member 260127 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2026-1994
(公開日 2026年2月19日 更新日 2026年2月19日)
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 9.8 (緊急) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2026-1994 悪用確率 0.05% (上位84%) 2026年2月19日時点
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