WordPressで最近の購入情報を表示するプラグイン「Live sales notification for WooCommerce」のバージョン 2.3.39 までの全てのバージョンで、セキュリティ脆弱性が発見されました。
この脆弱性により、攻撃者がサイトにアクセスするだけで、購入者の個人情報や購入履歴を不正に取得される可能性があります。対策バージョン 2.3.40 以降への更新を推奨します。
想定される事象
想定される被害
この脆弱性により、以下のような被害が想定されます。
- 顧客情報の漏洩
- 購入者の名
- 購入者の居住地（市区町村、都道府県、国）
- 購入日時
- 購入した商品の詳細情報
- 被害発生の条件
- 攻撃者がサイトのURLにアクセスできる
- プラグインが「注文情報を表示する」設定になっている
- ログイン不要で情報取得が可能
技術的な詳細
この脆弱性は、以下の問題に起因します。
- アクセス制限の不備
- プラグインが注文情報を取得する機能で、アクセス者の確認を行っていなかった
- 本来は正規のページから送信されたリクエストかを確認する「nonce（ノンス）」という仕組みでチェックする必要があるが、これが実装されていなかった
- そのため、攻撃者が外部から直接リクエストを送信することで、サイト訪問者として表示される購入情報をそのまま取得できてしまう
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン（2.3.40以降）に更新
- 被害確認
- Webサーバーのアクセスログで、以下のような不審なアクセスがないか確認
wp-admin/admin-ajax.php?action=pisol_live_ordersへのアクセス- 短時間に同じIPアドレスから上記URLへの大量アクセス
- 不審なアクセスが確認された場合は、該当期間の注文情報に含まれる顧客への注意喚起を検討
- Webサーバーのアクセスログで、以下のような不審なアクセスがないか確認
⇒不審なアクセスが確認された場合は、WordPressのセキュリティ専門家への相談をお勧めします。
影響を受けるバージョン
Live sales notification for WooCommerce 2.3.39 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2025-12955 
/ RESERVED（2025年11月18日 時点）
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 7.5 (重大) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2025-12955 悪用確率 0.04% （上位91%） 2025年11月18日時点
ソフトウェア脆弱性情報の著作権に関する注意事項
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