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WordPressでページの表示を高速化するキャッシュ機能や画像最適化機能を提供するプラグイン「LiteSpeed Cache」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 7.8.1 までのすべてのバージョンです。

本脆弱性を悪用された場合、ログインしていない第三者が投稿したコメントを通じて、サイトのページに不正なHTMLやスクリプトが埋め込まれる可能性があります。埋め込まれた内容は、ページを開いた訪問者のブラウザ上で実行されるおそれがあります。

対策として、バージョン 7.9 以降への更新を推奨します。

本脆弱性は、サイト上の画像をWebP/AVIF(従来より軽量な画像形式)へ自動で置き換える機能において、ページの表示内容を書き換える処理に存在します。影響を受けるのは、次の2つをどちらも満たすサイトです。いずれか1つでも当てはまらない場合は該当しません。

  • LiteSpeed Cache の「次世代画像フォーマット」設定が有効(WebP または AVIF)で、画像の変換が済んでいる
  • コメント機能が有効で、投稿されたコメントが管理者の承認を経ずにページへ公開される状態になっている

攻撃者はサイトのコメント欄に投稿できる状態であれば十分で、ログインは必要ありません。サイト運営者が特定のページを開くといった操作も不要で、投稿されたコメントがページに公開された時点で成立します。

この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。

ページを閲覧した方のブラウザ上でのスクリプト実行

コメントとして埋め込まれた記述がHTMLとして解釈され、攻撃者が用意したスクリプトがブラウザで実行されるおそれがあります。

閲覧中のページの表示内容が書き換えられる、入力した内容が外部へ送信される、別のサイトへ誘導されるといった影響が考えられます。

影響が継続し、以降の訪問者にも及ぶこと

コメントはデータベースに保存されるため、削除されるまでページに表示され続けます。さらに、この記述を含んだページはキャッシュとして保存されるため、その後に同じページを開いた訪問者へ同じ内容が配信されます。

訪問者は通常どおりページを開くだけで影響を受けます。サイト運営者がそのページを閲覧した場合も同様です。

確認されている影響の範囲

影響は、ページを閲覧したブラウザ上での動作に限られます。本脆弱性の処理そのものによって、サーバー上のファイルが書き換えられたり、データベースの内容が直接読み取られたりすることはありません。

前提:ページ表示時に画像のURLを置き換える仕組み

「次世代画像フォーマット」は、ページ内の画像を、より軽量なWebP/AVIF形式の画像へ自動で差し替える機能です。

一部のテーマやページビルダーは、画像のURLをHTMLの属性の中にJSON形式(データを構造的に記述する書き方)でまとめて持たせます。プラグインはこうした箇所にも対応するため、出力されるページ全体から特定の属性名を文字列として探し出し、その中身を読み取って画像URLを差し替え、元の位置に書き戻していました。

原因:無害化するかどうかの判定が、実際に処理する範囲と食い違っていた

HTMLでは、引用符や不等号といった記号を、そのまま書く代わりに「実体参照」と呼ばれる別の表記で記述できます。実体参照には、記号を名前で表す書き方と、番号で表す書き方の2種類があり、どちらもブラウザ上では同じ記号として扱われます。

プラグインは、読み取った内容を元の位置へ書き戻す際、次のような手順を取っていました。

  • 読み取った文字列に実体参照が含まれていたかどうかを調べ、含まれていた場合にのみ、書き戻す内容を無害化(エスケープ)する
  • 読み取った文字列は、実体参照を元の記号に戻したうえで中身を解析する

このとき、実体参照が含まれていたかどうかの判定は「名前で表す書き方」だけを対象にしていました。一方、元の記号に戻す処理は、名前・番号のどちらの書き方も対象にしていました。

そのため、番号で表す書き方だけを使って記述された内容は、実際には元の記号に戻されているにもかかわらず「実体参照は含まれていなかった」と判定され、無害化されないまま書き戻されていました

結果:文字として扱われるべき内容がHTMLとして解釈される

書き戻された内容には、引用符やタグを構成する記号が元の形のまま含まれます。その結果、引用符が属性の区切りとして働いてしまい、後続の記述がブラウザにHTMLとして解釈される状態となっていました。

悪用の流れは、大きく次のようになります。

  • 攻撃者が、番号で表す書き方だけで組み立てた文字列をコメントとして投稿する
  • 投稿内容はタグとして解釈されない形になっているため、WordPress側の入力チェックを通過して保存・公開される
  • ページの表示時に、上記の処理を経てブラウザにHTMLとして解釈される

対策版での修正

  • 書き戻す内容は、元の文字列の状態にかかわらず、常に無害化(エスケープ)してから出力するよう変更
  • 書き戻す範囲についても、属性全体を対象とするよう見直し、ページ内の他の箇所へ意図せず影響が及ばないよう修正

該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。

  1. 該当設定の確認
    • WordPress管理画面の「LiteSpeed Cache」→「画像最適化」→「画像最適化設定」タブを開き、「次世代画像フォーマット(Next-Gen Image Format)」が OFF になっているかご確認ください。OFF であれば本脆弱性の対象外です。
    • WordPress管理画面の「設定」→「ディスカッション」を開き、「コメントの手動承認を必須にする」にチェックが入っているかご確認ください。チェックが入っていれば、承認前のコメントはページに公開されないため、本脆弱性の対象外です。
  2. プラグインの更新
    • 速やかに、プラグインを対策バージョン(7.9 以降)へ更新してください。
  3. キャッシュの削除(更新後に必ず実施してください)
    • プラグインを更新しても、すでに保存されているキャッシュはそのまま配信され続けます
    • 管理画面の「LiteSpeed Cache」→「ツールボックス」→「パージ」タブを開き、「すべてパージ(Purge All)」を実行して、保存されているキャッシュを削除してください。
  4. 被害確認(項番1で対象に該当した場合)
    • WordPress管理画面の「コメント」を開き、検索ボックスに data-settings と入力して検索してください。この文字列は本来コメント本文に現れるものではないため、該当するコメントがあれば、悪用を試みた投稿である可能性があります。なお、本脆弱性の原因となる処理は管理画面では動作しないため、管理画面上でのこの確認によってスクリプトが実行されることはありません
    • 該当するコメントが見つかった場合は、コメントを削除してください。
    • 公開ページ側でも確認する場合は、プラグインの更新とキャッシュの削除を終えてから行ってください。更新前に該当ページを開くと、その時点でスクリプトが実行されるおそれがあります。確認の際は、ページのソースを表示して data-settings を検索し、コメント欄の位置にこの記述が現れていないかをご確認ください。
  5. セキュリティ対策の強化(任意)
    • コメントを承認制にする運用も、本脆弱性の対象条件を外す方法として有効です。
    • WAF(Web Application Firewall:不正な通信を検知・遮断する仕組み)を導入している場合、XSSを狙うリクエストの遮断に一定の効果があります。ただし本脆弱性を狙うコメントは、記号を直接含まない形で記述されるため、検知されない場合があります。根本的な対策となるプラグインの更新を優先してください。

⇒ 見覚えのないコメントが投稿されている、サイトの表示や動作に不審な点があるといった場合は、WordPressの専門家への相談を推奨します。

LiteSpeed Cache 7.8.1 までのバージョン

CVE-2026-18978
(公開日 2026年8月28日 更新日 2026年8月28日)

基本値: 7.2 (重要)   [Wordfence]

CVE-2026-18978 悪用確率 0.27% (上位81%) 2026年8月31日時点 

今後30日以内に悪用される確率 )

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WordPress プラグイン LiteSpeed Cache 情報 (2026年9月1日 取得)

最新版 バージョン 7.9
対象 WordPress バージョン 6.0 またはそれ以降
検証済み最新バージョン : 7.0.4
有効インストール数 7,000,000+
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