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WordPress本体(コア)において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 7.0.2 までのすべてのバージョンです。

本脆弱性を悪用された場合、ログイン画面を開いた利用者のブラウザ上で、攻撃者の用意した内容が画面に表示され、プログラムが動作します

対策として、バージョン 7.0.3 以降、または利用中のバージョン系列向けの修正版への更新を推奨します。

本脆弱性は、ログインに失敗した際のエラーメッセージを表示する処理に存在します。
入力されたユーザー名やメールアドレスが、無害化されないままメッセージに差し込まれるため、入力欄に渡された内容がログイン画面の一部として組み込まれます

ログイン画面の表示に関する影響

  • 偽の入力欄やメッセージが、正規のログイン画面に紛れて表示される
  • 画面を開いた利用者のブラウザ上で、攻撃者の用意したプログラムが動作する

影響が及ぶ範囲

  • 影響はその画面を開いた利用者のブラウザ内にとどまる
  • サイトのファイルやデータベースが書き換えられることはない

被害が起こる条件

  • 利用者が、攻撃者の用意したページを開く
  • そのページから、対象サイトのログイン画面へ送信が行われる
  • 攻撃者側はサイトへのログインを必要としない

WordPressのログイン失敗メッセージは、入力された名前を太字で示すなど、装飾を含んだHTML(画面の見た目を指定する記号)として出力されます
そのため、出力する直前にメッセージ全体をまとめて無害化すると、装飾がそのまま記号として表示されてしまいます。

装飾は残しつつ、利用者が入力した部分だけを「ただの文字」として扱う処理を、差し込む時点で行う必要がありました。この処理が欠けていたことが原因です。

なお、ログインフォームの入力欄そのものには、以前から無害化の処理が行われています。今回の問題はエラーメッセージの表示部分に限られます。
対策版では、メッセージに値を差し込む時点で無害化を行う処理が追加されました。

想定される攻撃の流れ

  • 攻撃者が、対象サイトのログイン画面へ自動的に送信を行うページを用意する
  • 送信内容のユーザー名欄に、画面を書き換えるための文字列〈省略〉を含める
  • 利用者がそのページを開くと、用意された内容がログイン画面に反映される

該当バージョンをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。

  1. WordPress本体の更新
    • 速やかに、WordPress本体を対策版へ更新してください。最新系列をご利用の場合は、バージョン 7.0.3 以降が対象です。
    • それ以前の系列(4.7〜7.0)をご利用の場合も、各系列向けの修正版が提供されています。
    • 自動更新を有効にしている場合は、すでに適用されていることがあります。
      管理画面の「ダッシュボード」→「更新」から適用状況をご確認ください。
  2. 被害確認
    • 本脆弱性では、攻撃に使われた内容がサイト内に保存されません。
      そのため、サイトの表示ではなくアクセス記録から確認します
    • サーバーのアクセスログで、ログイン画面(wp-login.php)への送信(POST)のうち、参照元(リファラー)に外部サイトが記録されているものがないか確認してください。攻撃には外部ページからの送信が伴うため、判断の手がかりになります。
    • WAFやセキュリティ系プラグインを導入している場合は、その検知ログにログイン画面を狙ったリクエストの記録がないか確認してください。
    • 該当する記録があっても、それだけで被害が発生したとは限りません。まず更新の適用を優先し、そのうえで内容をご確認ください。
  3. 追加のセキュリティ対策
    • WAF(Web Application Firewall:不正な通信を検知・遮断する仕組み)を導入していれば、XSSを狙うリクエストの遮断に有効です。ただし、WAFですべての攻撃を防げるわけではないため、根本的な対策となる本体の更新を優先してください
    • ログイン画面へのアクセスを特定のIPアドレスからのみ許可する設定も、攻撃の到達を減らす手段として有効です。

⇒ログイン画面で見慣れない入力欄やメッセージが表示された場合は、その画面での入力を控え、WordPressの専門家などへの相談を推奨します。

WordPress 4.7.0 から 7.0.2 までのバージョン

CVE-2026-64638
(公開日 2026年8月7日 更新日 2026年8月7日)

基本値: 6.1 (警告)   [Wordfence]

CVE-2026-64638 悪用確率 0.77% (上位48%) 2026年8月12日時点 

今後30日以内に悪用される確率 )

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