
WordPressにコメント機能を提供するプラグイン「Comments – wpDiscuz」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 7.6.56 までのすべてのバージョンです。
本脆弱性を悪用された場合、ログインしていない第三者がコメント投稿を通じて、悪意のあるプログラム(スクリプト)をサイトに保存し、そのコメントを開いた人のブラウザ上で動作させる可能性があります。
対策として、バージョン 7.6.57 以降への更新を推奨します。
脆弱性詳細
本脆弱性は、コメント投稿者が入力した「ウェブサイト」欄の値を画面に表示する処理において、危険な内容を安全な形に変換する処理が行われていなかったことに起因します。
この欄の値は、投稿者名にリンクを設定する処理でリンク先のURLなどとしてそのままページに書き込まれていたため、入力された内容がリンクの一部としてではなく、ブラウザが動作させるプログラムとして扱われる状態となっていました。
想定される被害
この脆弱性が悪用された場合、次のような被害のおそれがあります。
不正なプログラムの実行
- コメントの「ウェブサイト」欄に埋め込まれたプログラムがサイト内に保存され、そのコメントを含むページを開いた人のブラウザ上で動作する
- コメントの確認・承認のために管理画面を開いた管理者も、同じ影響を受ける
被害が発生する条件
以下の条件が重なった場合に、被害が発生する可能性があります。
- 攻撃者がサイトのコメント投稿欄にアクセスできる(ログインしていない状態でも投稿できる設定である)
- 保存されたコメントを含むページを、閲覧者または管理者が開く
技術的な詳細
コメント投稿者の「ウェブサイト」欄に入力された値は、投稿者名に付くリンクを組み立てる処理で、そのままページに書き込まれていました。
通常、この値は安全な形に変換してから表示する必要がありますが、その処理が欠けていました。対策版では、URLや文字列を安全な形に変換する処理が追加されています。
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン(7.6.57 以降)へ更新してください。
- 被害確認
- WordPress管理画面の「コメント」一覧を開き、
投稿者名に設定されたリンク先URLに、通常のURLでは使われない記号やコードらしき文字列(引用符や、タグのような山かっこ「<」「>」を含む文字列など)が入っているコメントがないか確認してください。 - 不審なコメントが見つかった場合は、リンクを開かずに削除し、必要に応じて専門家へ相談してください。
- WordPress管理画面の「コメント」一覧を開き、
- 追加のセキュリティ対策
- WAF(Web Application Firewall:不正な通信を検知・遮断する仕組み)を導入していれば、この種の攻撃を狙うリクエストの遮断に有効です。ただし、WAFですべての攻撃を確実に防げるわけではないため、根本的な対策となるプラグインの更新を優先してください。
⇒不審なコメントや、管理者の意図しない挙動が確認された場合は、WordPressの専門家などへの相談を推奨します。
影響を受けるバージョン
Comments – wpDiscuz 7.6.56 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2026-9148
(公開日 2026年7月3日 更新日 2026年7月3日)
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 7.2 (重要) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2026-9148 悪用確率 0.31% (上位78%) 2026年7月4日時点
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