
WordPressでユーザー登録やメンバーシップ機能を提供するプラグイン「User Registration & Membership」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 5.1.2 までのすべてのバージョンです。
本脆弱性を悪用された場合、認証されていない第三者が、メンバーシップ登録を通じて管理者権限を持つアカウントを作成できる可能性があります。
対策として、バージョン 5.1.3 以降への更新を推奨します。
脆弱性詳細
本脆弱性は、メンバーシップ登録時にユーザーの権限(ロール)を決定する処理において、送信されたデータをサーバー側で十分に検証していなかったことに起因します。
本来はメンバーシップの設定に基づいて自動的に割り当てられるべき権限を、攻撃者がリクエストデータを通じて任意に指定できる状態となっていました。
想定される被害
この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。
管理者アカウントの不正作成
- 攻撃者によるメンバーシップ登録機能を利用した、管理者権限を持つアカウント作成
- 管理者権限を取得された場合、管理画面を通じたサイト全体の不正操作(コンテンツの改ざん、ユーザー管理、プラグイン設定の変更など)が行われるおそれ
被害発生の条件
- サイトでメンバーシップ登録機能が有効になっている場合
技術的な詳細
メンバーシップ登録データを処理する内部関数では、ユーザーの権限(ロール)を決定する際に、リクエストデータに含まれるロール値をそのまま受け入れる実装となっていました。
本来、フロントエンドからの登録時には、プラグインの管理画面で各メンバーシップに設定されたロールがデータベースから取得され、自動的に適用されるべきものです。
しかし旧バージョンでは、管理画面からの操作とフロントエンドからの登録を区別する仕組みがなく、リクエストに含まれるロール値が文字列の無害化処理(サニタイズ)のみで、許可された値かどうかの照合なしに適用されていました。
そのため、攻撃者が登録リクエストにロール情報を含めることで、管理者を含む任意の権限がそのまま設定される状態となっていました。
対策版(5.1.3)では、フロントエンドからの登録時にリクエストのロール値を無視し、データベース上のメンバーシップ設定からロールを取得する処理に変更されています。
また、登録後の自動ログイン処理においても、暗号学的なハッシュ検証が追加され、不正なログイン要求を防ぐ仕組みが強化されています。
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン(5.1.3 以降)へ更新してください。
- 被害確認
- WordPress管理画面の「ユーザー」メニューより、
身に覚えのない管理者アカウントが存在しないか確認してください。 - 特に、メンバーシップ登録経由で作成されたユーザーに管理者権限が付与されていないかを重点的に確認してください。
確認の目安として、データベース上のユーザーメタ情報に「ur_registration_source」が「membership」と記録されているユーザーのうち、管理者権限を持つものが該当する可能性があります。 - 不審なアカウントが確認された場合は、該当ユーザーの権限変更または削除を行ってください。
- WordPress管理画面の「ユーザー」メニューより、
- 追加の確認事項
- 不審な管理者アカウントにより、プラグインやテーマの追加・変更、サイトコンテンツの改ざんが行われていないかを確認してください。
⇒不審なユーザーアカウントやサイトの改ざんが確認された場合は、WordPressの専門家などへの相談を推奨します。
影響を受けるバージョン
User Registration & Membership 5.1.2 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2026-1492
(公開日 2026年3月3日 更新日 2026年3月3日)
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 9.8 (緊急) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2026-1492 悪用確率 0.07% (上位78%) 2026年3月8日時点
ソフトウェア脆弱性情報の著作権に関する注意事項
This record contains material that is subject to copyright.
Copyright 2012-2024 Defiant Inc.
License: Defiant hereby grants you a perpetual, worldwide, non-exclusive, no-charge, royalty-free, irrevocable copyright license to reproduce, prepare derivative works of, publicly display, publicly perform, sublicense, and distribute this software vulnerability information. Any copy of the software vulnerability information you make for such purposes is authorized provided that you include a hyperlink to this vulnerability record and reproduce Defiant’s copyright designation and this license in any such copy. Read more.
Copyright 1999-2024 The MITRE Corporation
License: CVE Usage: MITRE hereby grants you a perpetual, worldwide, non-exclusive, no-charge, royalty-free, irrevocable copyright license to reproduce, prepare derivative works of, publicly display, publicly perform, sublicense, and distribute Common Vulnerabilities and Exposures (CVE®). Any copy you make for such purposes is authorized provided that you reproduce MITRE’s copyright designation and this license in any such copy. Read more.
「WordPressセキュリティ保守」をご利用のお客様へ

WordPress
User Registration & Membership プラグインをご利用中のお客様には、対策バージョンへの更新状況および推奨対応事項について、順次メールにてご案内しております。



