
WordPressでユーザー登録フォームやプロフィール管理機能を提供するプラグイン「User Profile Builder」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 3.15.1 までのすべてのバージョンです。
本脆弱性を悪用された場合、認証されていない第三者によって、管理者を含む任意のユーザーのパスワードが変更され、アカウントを乗っ取られる可能性があります。
対策として、バージョン 3.15.2 以降への更新を推奨します。
脆弱性詳細
本脆弱性は、パスワードを自動生成する処理において、外部から送信された値を検証なしにそのままパスワードとして設定してしまう実装に起因します。
その結果、攻撃者が細工したリクエストを送信することで、対象ユーザーのパスワードを攻撃者の指定した値に上書きできる状況となっていました。
想定される被害
この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。
アカウントの乗っ取り
- 管理者を含む任意のユーザーのパスワードが、攻撃者の指定した値に変更される可能性
- 管理者アカウントが乗っ取られた場合、サイト全体の設定変更やコンテンツの改ざんにつながるおそれ
被害発生の条件
- 攻撃者がサイトにアクセス可能な状態であれば、ログインや管理者の操作に関わらず攻撃が可能
ログインしていない状態でも悪用されるおそれがあります。
技術的な詳細
本プラグインは、WordPressのパスワード自動生成機能に対して、生成結果を差し替えるフィルター(処理の割り込み)を登録しています。このフィルター処理において、以下の2点が欠落していたことが原因です。
(1)リクエスト送信者が正当なユーザーであるかの確認(認証チェック)
(2)外部から送信された値に対する安全性の確認(サニタイズ処理)
フィルターの中で、外部から送信されたパスワードの値をそのまま採用する処理が含まれていました。さらに、このフィルターはプラグイン独自の処理だけでなく、WordPressがパスワードを自動生成するあらゆる場面(パスワードリセットなど)で動作するため、攻撃者が特定のパラメータを含むリクエストを送信するだけで、対象ユーザーのパスワードを上書きできる状態でした。
対策版では、外部から送信された値を直接パスワードとして採用する処理が削除されています。
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン(3.15.2 以降)へ更新してください。
- 被害確認
- WordPress管理画面の「ユーザー」メニューより、
意図しない管理者権限を持つユーザーが存在しないか確認してください。 - 身に覚えのないパスワードリセットの通知メールが届いていないか確認してください。
- 不審な権限変更やログイン履歴が確認された場合は、該当ユーザーのパスワードを直ちに再設定してください。
- WordPress管理画面の「ユーザー」メニューより、
- 追加のセキュリティ対策
- 管理者を含むすべてのユーザーに対し、パスワードの再設定を推奨してください。
⇒不審なアカウント操作が確認された場合は、WordPressの専門家などへの相談を推奨します。
影響を受けるバージョン
User Profile Builder 3.15.1 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2025-15030
(公開日 2026年2月2日 更新日 2026年2月2日)
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 9.8 (緊急) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2025-15030 悪用確率 0.02% (上位96%) 2026年2月11日時点
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