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WordPressでWooCommerceの請求書や納品書を印刷するプラグイン「Print Invoice & Delivery Notes for WooCommerce」のバージョン 5.8.0 までの全てのバージョンで、極めて深刻なセキュリティ脆弱性が発見されました。

この脆弱性により、ログインしていない第三者が、インターネット経由でサイトのサーバー上で不正なプログラムを実行できる状態でした。顧客情報の窃取、サイトの改ざん、永続的な不正アクセスの足がかりとなる恐れがあります。対策バージョン 5.9.0 以降への緊急更新を強く推奨します。

この脆弱性により、以下のような被害が想定されます。

  • 顧客情報の窃取
    • WooCommerceの注文情報が盗まれる
    • 顧客の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、注文履歴などが漏洩する
    • データベースの認証情報が窃取され、サイトデータ全体にアクセスされる恐れがある
  • サイトの改ざん
    • サイトのページ内容が書き換えられる
    • 不正なリンクやスパムコンテンツが埋め込まれる
    • 検索エンジンからペナルティを受ける場合がある
  • 永続的な不正アクセスの確立
    • 不正なプログラムがサーバー上に設置され、脆弱性修正後も攻撃が継続する
    • 管理者アカウントが勝手に追加され、サイトを乗っ取られる
    • バックドア(不正な裏口)が設置され、継続的に監視・攻撃される
  • 被害発生の条件
    • 攻撃者はログイン不要
    • インターネット経由で攻撃可能
    • サイト管理者の操作は不要

この脆弱性は、以下の問題が重なって発生しました。

  • 権限チェックとリクエスト検証の欠如
    • プラグインの設定を更新する処理で、ユーザーがログインしているか、管理者権限を持っているかの確認がされていなかった
    • 操作が正しいユーザーによるものか確認する「nonce(ノンス)」という安全確認用のコードも実装されていなかった
    • そのため、外部から送信された不正なリクエストでも、誰でも設定を変更できる状態だった
  • 入力値の検証とエスケープの不足
    • プラグイン設定画面で入力された色やフォントサイズなどの値が、安全性の確認なしにデータベースに保存されていた
    • 請求書や納品書のPDFテンプレートで、保存された設定値を表示する際に、危険な文字列を無害化する処理(エスケープ処理)が実装されていなかった
    • 攻撃者が不正な値を設定すると、それがそのままPDF生成処理に渡されてしまう
  • PDF生成ライブラリの危険な設定
    • PDF生成に使用しているDompdfというライブラリで、プログラムコードの実行機能が有効になっていた
    • 本来は無効にすべき機能が有効になっていたため、不正な設定値がプログラムとして実行されてしまう

これらの問題が組み合わさることで、攻撃者は認証なしで不正な設定値をサーバーに保存できる状態でした。そして、PDF生成時にその不正な値が実行され、サーバー上で任意の操作を実行されてしまいます。

該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。

  1. プラグインの更新(最優先・緊急)
    • 速やかに、プラグインを対策バージョン(5.9.0以降)に更新してください
    • この脆弱性は認証不要で攻撃可能なため、速やかな更新を推奨します
  2. 被害確認
    • WordPress管理画面の「ユーザー」メニューから、見覚えのない管理者アカウントがないか確認
    • 予期しないユーザーアカウントが見つかった場合、該当アカウントを削除
    • FTPまたはファイルマネージャーで、wp-content/uploads/配下に不審なPHPファイル(.php拡張子)がないか確認
    • サイトのページ内容に不審な変更がないか確認
    • WooCommerceの注文データに不審なアクセスや変更がないか確認
  3. ログの確認(可能な場合)
    • サーバーのアクセスログを確認できる環境の場合、不審なPOSTリクエスト(特に設定更新関連)がないか確認
    • 見慣れないIPアドレスからの大量アクセスがないか確認
  4. セキュリティスキャン
    • WordPressセキュリティプラグイン(Wordfence、Sucuriなど)でサイト全体をスキャン
    • バックドア(不正な裏口)や改ざんされたファイルがないか確認
  5. データベースのパスワード変更(被害の疑いがある場合)
    • データベース認証情報が漏洩した可能性がある場合、データベースのパスワードを変更
    • wp-config.php内の認証情報も更新

⇒不審なアカウントやファイルが見つかった場合、または被害の疑いがある場合は、WordPressの専門家などへの相談をお勧めします。

Print Invoice & Delivery Notes for WooCommerce 5.8.0 までのバージョン

CVE-2025-13773
(公開日 2025年12月24日 更新日 2025年12月24日)

基本値: 9.8 (緊急)   [Wordfence]

CVE-2025-13773 悪用確率 0.53% (上位33%) 2026年1月4日時点 

(今後30日以内に悪用される確率 )

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WordPress プラグイン Print Invoice & Delivery Notes for WooCommerce 情報 (2026年1月5日 取得)

最新版 バージョン 5.9.0
対象 WordPress バージョン 4.4 またはそれ以降
検証済み最新バージョン : 6.9.0
有効インストール数 30,000+
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