WordPressプラグイン「Auto Amazon Links」に任意ファイル読み取りの脆弱性

WordPressでAmazon商品リンクを自動生成するプラグイン「Auto Amazon Links – Amazon Associates Affiliate Plugin」のバージョン 5.4.3 までの全てのバージョンで、セキュリティ脆弱性が発見されました。

この脆弱性により、ログインしていない第三者がサーバー内の任意のファイルを読み取ることが可能になります。データベース接続情報などの機密情報が漏洩する恐れがあります。現時点で対策バージョンは提供されていないため、プラグインの使用停止を推奨します。

想定される事象

想定される被害

この脆弱性により、以下のような被害が想定されます。

サーバー内の任意のファイルが読み取りられてしまう
- データベース接続情報（ユーザー名、パスワード）の漏洩
- WordPressのセキュリティキーの漏洩
- 他のプラグインやテーマの設定ファイルの読み取り
- サーバーのシステムファイルの読み取り
被害発生の条件
- 攻撃者はログイン不要
- プラグインがインストールされているだけで攻撃対象となる

技術的な詳細

この脆弱性は、以下の問題に起因します。

ファイルパスの検証が不十分
1. プラグインがテンプレートファイルを読み込む際、指定されたファイルパスが適切かどうかの確認が不足していた
2. ファイルの存在確認のみで、プラグインが管理するディレクトリ内のファイルかどうかを確認していなかった
3. そのため、攻撃者が特殊なパス指定（../など）を使用することで、プラグインのディレクトリ外のファイルを読み取ることが可能
認証チェックの欠如
1. REST API経由でファイルパスを指定できる仕組みに、ログイン状態の確認が実装されていなかった
2. そのため、ログインしていない第三者でも攻撃を実行可能

脆弱性の種類

CWE-73 ファイル名やパス名の外部制御

推奨対応事項

該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。

プラグインの使用停止
- プラグインを直ちに無効化してください
- 対策バージョンが提供されるまで、プラグインの使用は控えることを推奨します
- 必要に応じて代替プラグインの検討をお勧めします
被害確認
- Webサーバーのアクセスログで、以下のような不審なアクセスがないか確認してください
  - URLに /wp-json/wp/v2/aal_ajax_unit_loading を含むアクセス
  - パラメータに template_path を含むリクエスト
  - 上記のパターンが繰り返し記録されている場合は、攻撃を受けた可能性があります
- 不審なアクセスが確認された場合の対応
  - データベースパスワードの変更
  - WordPressの管理者パスワードの変更
  - 不審な管理者アカウントの有無を確認
セキュリティ対策の強化
- 使用していないプラグインは無効化・削除する
- 対策バージョンの公開状況を定期的に確認する

⇒被害の可能性が確認された場合は、WordPressの専門家への相談をお勧めします。

影響を受けるバージョン

Auto Amazon Links 5.4.3 まで全てのバージョン

脆弱性情報 (CVE-ID)

CVE-2025-11451
（公開日 2025年11月11日更新日 2025年11月12日）

脆弱性の深刻度 (CVSS v3)

基本値: 7.5 (重大) 　[Wordfence]

脆弱性脅威度(EPSS)

CVE-2025-11451 悪用確率 0.05% （上位89%） 2025年11月18日時点

（今後30日以内に悪用される確率 )

参考　

Auto Amazon Links – Amazon Associates Affiliate Plugin <= 5.4.3 – Unauthenticated Arbitrary File Read

ソフトウェア脆弱性情報の著作権に関する注意事項

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WordPress プラグイン Auto Amazon Links 情報（2025年11月19日取得）

セキュリティ告知	このプラグインの公開は 2025-11-07 に停止されており、現在は、ダウンロードできません。 This plugin has been closed as of November 7, 2025 and is not available for download. This closure is temporary, pending a full review.