ECサイトの機能拡張を提供するWordPressプラグイン「Booster for WooCommerce」のバージョン4.0.1から7.2.4までのすべてのバージョンで、重大なセキュリティ脆弱性が発見されました。
この脆弱性により、悪意のある第三者が認証なしでサーバーに任意のファイルをアップロードすることが可能となっています。この重大な脆弱性のため、直ちに対策バージョン7.2.5以降への更新を強く推奨します。
想定される事象
| 想定される被害 | この脆弱性により、以下のような深刻な被害が想定されます ・ECサイト全体の乗っ取り ・顧客情報（個人情報、決済情報など）の漏洩 ・マルウェアの埋め込みによる訪問者への二次被害 ・サーバーへの不正アクセスや改ざん ・バックドアの設置によるサーバーリソースの不正利用 |
|---|---|
| 技術的な詳細 | この脆弱性は、以下の問題に起因します (1) 製品入力フィールド機能のファイルアップロード処理におけるファイルタイプ検証の欠如 (2) validate_product_input_fields_on_add_to_cart関数での不適切な入力検証(3) アップロードされたファイルの拡張子やMIMEタイプの検証が実装されていない (4) 認証不要で攻撃可能なフロントエンド経由の脆弱性 |
| 脆弱性の種類 | CWE-434 危険なタイプのファイルの無制限アップロード |
| 推奨対応事項 | 該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します (1) 緊急の対策 ・プラグインを対策バージョン（7.2.5以降）に直ちに更新 (2) 被害確認 ・アップロードディレクトリの確認 - 不審なファイル（特に.php、.js、.exeなどの実行可能ファイル）の有無 - アップロードされたファイルの作成日時・最終更新日の確認 ・アクセスログの確認 - POSTリクエストを含むカート追加操作の確認 - ファイルアップロードを含むリクエストの特定 ・サイト全体の不審な変更の確認 - 管理者アカウントの追加や権限変更の有無 - サイトの遅延や不審な動作の確認 (3) 追加のセキュリティ対策 ・サイト全体のバックアップ ・管理者アカウントのパスワード変更 ・ファイルの整合性監視ツールの導入 ・セキュリティプラグインの導入検討 ⇒不審な動作や変更が見つかった場合は、専門家への相談を推奨します。 |
| 影響を受けるバージョン | User RegistratBooster for WooCommerce 4.0.1 ～ 7.2.4 |
| 脆弱性情報 (CVE-ID / 公開日) | CVE-2024-13744 / 2025/04/04 |
| 脆弱性の深刻度 (CVSS v3) | 基本値: 8.1 (重大) [Wordfence] |
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「WordPressセキュリティ保守」をご利用のお客様へ
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Booster for WooCommerce プラグインをご利用のお客様へは、「対策バージョンへの更新状況と推奨対応事項」メールを順次ご案内しております。
WordPress プラグイン Booster for WooCommerce 情報
| 最新版 バージョン | 7.2.5 |
|---|---|
| 対象 WordPress バージョン | 5.8 またはそれ以降 検証済み最新バージョン :6.7.2 |
| 有効インストール数 | 40,000+ |
| プラグイン ページ | Booster for WooCommerce – WordPress プラグイン | WordPress.org 日本語 |
