ヘルプデスクやカスタマーサポートチケットシステムを提供するWordPressプラグイン「Fluent Support」のバージョン1.8.5までのすべてのバージョンで、重大なセキュリティ脆弱性が発見されました。
この脆弱性により、悪意のある第三者が認証なしでサポートチケットの添付ファイルにアクセスし、機密情報を抽出することが可能となっています。この重大な脆弱性のため、直ちに対策バージョン1.8.6以降への更新を強く推奨します。
想定される事象
| 想定される被害 | この脆弱性により、以下のような深刻な被害が想定されます ・サポートチケットに添付された顧客の個人情報の漏洩 ・パスワードやアクセスキーなどの認証情報の漏洩 ・技術的な情報（システム構成など）の漏洩 ・漏洩した情報を利用した二次攻撃（標的型フィッシングなど） |
|---|---|
| 技術的な詳細 | この脆弱性は、以下の問題に起因します (1) /wp-content/uploads/fluent-support/ ディレクトリに対する適切なアクセス制限が実装されていない(2) サポートチケットの添付ファイルが上記ディレクトリに保存される (3) WordPressの標準設定では /wp-content/uploads/ ディレクトリは参照可能(4) 結果として、ファイル名を知っていれば未認証でもファイルにアクセス可能な状態 |
| 脆弱性の種類 | CWE-200 情報漏えい |
| 推奨対応事項 | 該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します (1) 緊急の対策 ・プラグインを対策バージョン（1.8.6以降）に直ちに更新 (2) 被害確認 ・アクセスログの確認 - /wp-content/uploads/fluent-support/ へのアクセスパターンの確認- 特に外部からの直接アクセスの履歴を重点的に調査 ・添付ファイルに機密情報が含まれていないか確認 - 個人情報や機密文書を含むチケットの特定 - 流出した可能性のある情報の範囲を確認 (3) 追加のセキュリティ対策 ・万が一認証情報が漏洩した場合に備え、パスワードやアクセスキーの変更 ・セキュリティプラグインの導入検討 ⇒不審なアクセスが見つかった場合や、機密情報の漏洩が疑われる場合は、専門家への相談を推奨します。 |
| 影響を受けるバージョン | Fluent Support 1.8.5(2024/12/26リリース) を含む、それ以前のバージョン |
| 脆弱性情報 (CVE-ID / 公開日) | CVE-2024-13568 / 2025/03/01 |
| 脆弱性の深刻度 (CVSS v3) | 基本値: 7.5 (重大) [Wordfence] |
ソフトウェア脆弱性情報の著作権に関する注意事項
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「WordPressセキュリティ保守」をご利用のお客様へ
WordPress
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WordPress プラグイン Fluent Support 情報
| 最新版 バージョン | 1.8.6 (2025/2/26リリース) |
|---|---|
| 対象 WordPress バージョン | 5.6またはそれ以降 検証済み最新バージョン : 6.7.2 |
| 有効インストール数 | 9,000+ |
| プラグイン ページ | Fluent Support – Helpdesk & Customer Support Ticket System – WordPress プラグイン | WordPress.org 日本語 |
| 作者 ページ | Shahjahan Jewel (@techjewel) – WordPress user profile | WordPress.org |
