
WordPressでフォームを作成・管理するプラグイン「weForms – Easy Drag & Drop Contact Form Builder For WordPress」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 1.6.26 までのすべてのバージョンです。
本脆弱性を悪用された場合、ログインしていない第三者であっても、サーバー側に不正なデータを送り込むことが可能な状態でした。
対策として、バージョン 1.6.27 以降への更新を推奨します。
脆弱性詳細
本脆弱性は、フォームの入力データ・決済データ・ファイルアップロードデータなどを読み込む処理において、外部から送り込まれたデータを安全に扱うための制限が実装されていなかったことに起因します。
PHPには、データを保存・復元する仕組み(シリアライズ/デシリアライズ)があります。本プラグインでは、このデータを復元する際に「どの種類のデータまで復元してよいか」という制限がなく、攻撃者が細工したデータをそのまま処理してしまう状態でした。
想定される被害
この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。
PHPオブジェクトインジェクションによる影響
- 攻撃者が細工したデータをフォーム経由でサーバー上に送り込める状態でした
- それ単体では直接的な被害は発生しにくいものの、同じWordPress環境内の別のプラグインやテーマのコードが意図しない形で組み合わされて悪用される(POPチェーンが成立する)場合、ファイルの削除・情報漏洩・任意コード実行といった深刻な影響が生じる恐れがあります
POPチェーンとは?
データの復元時、本来なら安全に動作する既存のコードが、攻撃者の細工したデータを起点として意図しない順序でつなぎ合わされ、ファイルの削除や情報の取得といった有害な動作を引き起こすことがあります。
被害発生の条件
WordPress環境内に、POPチェーンが成立する別のプラグインまたはテーマが存在する場合に、被害が発生する可能性があります。
技術的な詳細
本脆弱性は、データ復元時にPHPの unserialize() 関数が制限なく使用されていたことが原因です。修正はプラグイン内の6つのファイル・計11箇所に及んでおり、広範囲にわたる対応が行われています。
修正版(1.6.27)では、allowed_classes => false というオプションが追加され、PHPオブジェクトの復元を禁止する対応が行われています。また一部の処理では、不要なデシリアライズ呼び出し自体が削除されています。
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン(1.6.27 以降)へ更新してください。
- 被害確認
- 管理画面「weForms」のフォームエントリ一覧に、不審な内容の送信データが含まれていないか確認してください。
- サーバーのエラーログ(
php_error.log等)に、通常とは異なる処理エラーや警告が記録されていないか確認してください。 - WordPress管理画面の「ユーザー」メニューより、身に覚えのないアカウントが追加されていないか確認してください。
⇒ 不審な点が確認された場合は、WordPressの専門家などへの相談を推奨します。
影響を受けるバージョン
weForms – Easy Drag & Drop Contact Form Builder For WordPress 1.6.26 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2026-32484
(公開日 2026年3月25日 更新日 2026年3月26日)
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 8.1 (重大) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2026-32484 悪用確率 0.05% (上位83%) 2026年4月2日時点
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