
WordPressでマルチベンダー型ECサイトの店舗管理機能を提供するプラグイン「WCFM – WooCommerce Frontend Manager」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 6.7.24 までのすべてのバージョンです。
本脆弱性を悪用された場合、ショップ管理者レベル以上の権限を持つユーザーによって、WordPressのサイト設定が不正に変更される可能性があります。これにより、攻撃者が管理者権限を取得するおそれがあります。
対策として、バージョン 6.7.25 以降への更新を推奨します。
脆弱性詳細
本脆弱性は、プラグインの管理設定を保存する処理において、変更対象となる設定項目を適切に制限していなかったことに起因します。
その結果、本来プラグインの設定範囲に限られるべき操作を通じて、WordPress全体に関わる任意の設定項目を書き換えることが可能な状態となっていました。
想定される被害
この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。
サイト設定の不正変更による管理者権限の取得
- 新規ユーザー登録時のデフォルト権限を「管理者」に書き換えられるおそれ
- ユーザー登録機能が無効化されていた場合でも、登録を有効に変更されるおそれ
- 上記を組み合わせることで、攻撃者が管理者アカウントを新規作成し、サイトの管理権限を不正に取得される可能性
被害発生の条件
以下の条件がそろった場合に、被害が発生する可能性があります。
- 攻撃者がショップ管理者(Shop Manager)レベル以上のアカウントを保有している
- 対象サイトで本プラグインのバージョン 6.7.24 以下が稼働している
攻撃者自身の操作のみで完結するため、サイト管理者やその他のユーザーの操作は不要です。
技術的な詳細
本脆弱性は、プラグインの設定保存処理において、ユーザーから送信されたデータのキー名をそのままWordPressの設定更新処理に渡していた点が原因です。
この設定更新処理は、WordPressの設定データベースに値を書き込む機能を持っています。本来であれば、変更を許可する設定項目をあらかじめ定義し、それ以外のキーは受け付けない制御が必要でした。しかし、この制限が実装されていなかったため、攻撃者がリクエスト内のキー名を細工することで、プラグインの設定範囲を超えた任意のWordPress設定を上書きできる状態でした。
対策版(6.7.25)では、変更を許可する設定項目をあらかじめ定めたリスト(ホワイトリスト)が導入され、リストに含まれないキーは処理前に除外されるようになりました。
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン(6.7.25 以降)へ更新してください。
- 被害確認
- WordPress管理画面の「ユーザー」メニューより、
意図しない管理者権限を持つユーザーが存在しないか確認してください。
不審なアカウントが見つかった場合は、該当ユーザーの削除を行ってください。 - 「設定」→「一般」にある「メンバーシップ」欄で、
「だれでもユーザー登録ができるようにする」が意図せず有効になっていないか確認してください。 - 同画面の「新規ユーザーのデフォルト権限グループ」が
「管理者」など不適切な値に変更されていないか確認してください。 - 「設定」→「一般」にある「WordPress アドレス」および「サイトアドレス」が
正しい値であることを確認してください。
- WordPress管理画面の「ユーザー」メニューより、
- 追加のセキュリティ対策
- ショップ管理者レベル以上のアカウントは、信頼できるユーザーのみに付与するよう運用を見直してください。
⇒不審なアカウントや設定変更が確認された場合は、WordPressの専門家などへの相談を推奨します。
影響を受けるバージョン
WCFM – WooCommerce Frontend Manager 6.7.24 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2026-0845
(公開日 2026年2月9日 更新日 2026年2月10日)
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 7.2 (重要) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2026-0845 悪用確率 0.01% (上位98%) 2026年2月12日時点
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