WordPressプラグイン「GiveWP – Donation Plugin and Fundraising Platform」バージョン 3.16.3 以前に、深刻なセキュリティ脆弱性が発見されました。
この脆弱性は、信頼できないデータの取り込み（CWE-502）に起因し、悪意のある第三者が、管理者権限がなくとも、PHPオブジェクトを注入し、最悪の場合、サーバー上で任意のコードを実行できてしまう可能性があります。
この脆弱性は認証なしで悪用できるため、一般公開されているすべてのGiveWPプラグインを使用しているWordPressサイトが潜在的な攻撃対象となります。速やかな対策バージョン 3.16.4 (2024/10/10 リリース) 以降へのへの更新と点検を強く推奨します。
なお、このプラグインは10万以上のサイトで利用されており、攻撃者の注目を集めやすいことから、早急な対応が特に重要です。
想定される事象
| 想定される被害 | この脆弱性は、プラグインが特定のパラメータ（give_company_name）からの入力データを適切に処理していないことが原因です。この欠陥により、攻撃者が悪意のあるデータを「こっそり忍び込ませる」ことができてしまいます。 具体的には、攻撃者が特別に細工したデータをサイトに送信することで、そのデータに含まれる悪意のあるPHPオブジェクトがサーバー上で実行されてしまう可能性があります。さらに、特定の条件が揃うと、攻撃者がサーバー上で任意のコードを実行できてしまう危険性があります。 この結果、以下のような深刻な被害が想定されます ・ウェブサーバーの完全な制御権の奪取 ・データベースへの不正アクセスによる機密情報の流出 ・ウェブサイトの改ざんやマルウェアの埋め込み ・他のシステムへの攻撃の踏み台として利用される（被害者から加害者へ） |
|---|---|
| 脆弱性の種類 | CWE-502 信頼できないデータのデシリアライゼーション |
| 重要な推奨事項 | 該当バージョンの GiveWP プラグインをご利用されていた場合、既に被害にあっている可能性があるため、以下の緊急対応を強く推奨します。 (1)プラグインの即時アップデート ・最新の安全なバージョンに直ちにアップデートしてください。 (2)システム全体の詳細な点検 ・ウェブサーバー上の全ファイルに不審な変更がないか確認してください。 ・データベース内の不審なデータや変更がないか精査してください。 (3)ログの詳細な分析 ・サーバーのアクセスログ、エラーログを詳細に分析し、GiveWPプラグインに関連する不審なリクエストや動作がないか確認してください。 (4)ウェブサイトの総合的な安全性確認： ・ウェブサイト全体で不審な動作（予期せぬリダイレクト、不審なスクリプトの実行など）がないか確認してください。 (5)パスワードの変更 ・WordPress管理者アカウントを含む、すべての関連アカウントのパスワードを変更してください。 ⇒上記の確認で少しでも不審な点が見つかった場合や、より詳細な調査（サーバーの詳細な解析、フォレンジック調査など）が必要と判断される場合は、専門家へのご相談をお勧めします。 |
| 影響を受けるバージョン | GiveWP 3.16.3(2024/10/7 リリース)を含む、それ以前のバージョン |
| 脆弱性情報 (CVE-ID / 公開日) | CVE-2024-9634 / 2024/10/16 |
| 脆弱性の深刻度 (CVSS v3) | 基本値: 9.8 (深刻) [Wordfence] |
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WordPress プラグイン GiveWP 情報 （2024年10月１９日 9時点）
| 最新版 バージョン | 3.17.0 (2024/10/16リリース) |
| 対象 WordPress バージョン | 6.4 またはそれ以降 検証済み最新バージョン : 6.6.2 |
| 有効インストール数 | 100,000+ |
| プラグイン ページ | GiveWP – 寄付プラグインと資金集めのプラットフォーム – WordPress プラグイン | WordPress.org 日本語 |
| 開発者 ページ | Slimstat Analytics | Track your customers and protect their privacy |
