
WordPressでお問い合わせフォームや申込フォーム、決済フォームなどを作成できるプラグイン「Forminator Forms – Contact Form, Payment Form & Custom Form Builder」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 1.56.1 までのすべてのバージョンです。
本脆弱性を悪用された場合、ログインしていない第三者が、フォームの送信を通じて本来は受け付けないはずの種類のファイル(プログラムとして動作し得るファイルを含む)をサーバーへアップロードできる可能性があります。
対策として、バージョン 1.56.2 以降への更新を推奨します。
脆弱性詳細
本脆弱性は、ファイルアップロード項目を含む公開フォームの送信を受け付ける処理に存在します。影響を受けるのは、ファイルを添付できるフォームを一般に公開しているサイトです。
攻撃者はサイトにアクセスできる状態であれば十分で、ログインや利用者側の操作は必要ありません。フォームの送信を通じて悪用が行われます。
想定される被害
この脆弱性が悪用された場合、拡張子の制限をすり抜けて、プログラムとして動作し得るファイルがサーバーへ保存されるおそれがあります。
保存されたファイルがサーバー上で実行できる状態であった場合には、サイトの改ざんや情報の持ち出し、サイトの乗っ取りにつながるおそれがあります。
技術的な詳細
本脆弱性は、大きく次の2点が重なって発生していました。
第一に、フォーム送信データからアップロード項目の設定を組み立てる際、送信された値を過度に信頼していた点です。これにより、攻撃者が入力項目の値を細工して、受け付けるファイル種別などの設定を本来の内容から差し替えることが可能でした。
第二に、危険な拡張子を除外するための照合方法に不備があった点です。複数の拡張子をまとめて表す指定方式(1つの指定で複数の拡張子を許可する書き方)が使われた場合に、除外の対象から漏れ、危険な拡張子が許可されてしまう状態でした。
加えて、フォーム送信を経由した場合に、アップロード保存先へのアクセスやプログラム実行を制限するための設定ファイルが作成されないことがあり、保存されたファイルが保護されない状態になり得ました。
対策版では、送信データに紛れ込ませた不正な指定を取り除く処理、拡張子の照合方法の見直し、および保存先の保護設定を確実に作成する処理が実装されています。
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン(1.56.2 以降)へ更新してください。
- 被害確認
- サーバー上のアップロード保存先フォルダ(通常は
wp-content/uploads/forminator/配下)に、身に覚えのないファイルや、.php・.phtml・.svg など本来アップロードされないはずの拡張子のファイルが無いか確認してください。 - Webサーバーのアクセスログで、フォーム送信の受付先(
admin-ajax.phpのforminator_submit_form系のリクエスト)に対する不審な送信が無いか確認すると、悪用の痕跡を把握しやすくなります。
- サーバー上のアップロード保存先フォルダ(通常は
- セキュリティ対策の強化(任意)
- WAF(Web Application Firewall:不正な通信を検知・遮断する仕組み)を導入していれば、不正なファイルアップロードを狙う通信の遮断に有効です。ただし、WAFですべての攻撃を確実に防げるわけではないため、根本的な対策となるプラグインの更新を優先してください。
⇒ 不審なファイルや、身に覚えのない改ざん・アカウントなどが確認された場合は、WordPressの専門家への相談を推奨します。
影響を受けるバージョン
Forminator Forms – Contact Form, Payment Form & Custom Form Builder 1.56.1 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2026-15748
(公開日 2026年8月18日 更新日 2026年8月18日)
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 9.8 (緊急) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2026-15748 悪用確率 4.62% (上位9%) 2026年8月25日時点
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