
予約管理機能を提供するプラグイン「Appointment Booking Calendar — Simply Schedule Appointments Booking Plugin」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 1.6.9.27 までのすべてのバージョンです。
本脆弱性を悪用された場合、第三者によってデータベースへの不正なSQL操作が行われ、情報が間接的に推測・抽出される可能性があります。
対策として、バージョン 1.6.9.29 以降への更新を推奨します。
脆弱性詳細
本脆弱性は、データベース検索条件を組み立てる処理において、外部からの注入元確認が不完全であったため、特定の経路を通じて任意のSQL断片を注入できる状態にあったことに起因します。具体的な経路については「技術的な詳細」をご参照ください。
また、予約の通常操作フロー中にサイト訪問者へトークン(認証用の識別子)が露出する経路があり、このトークンを用いることでログインしていない第三者もAPIエンドポイントへアクセスできる状態でした。
想定される被害
この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。
データベース情報の間接的な抽出
- 本脆弱性はブラインドSQLインジェクション(※)に分類されます
- 攻撃者はデータベースの応答結果を直接見ることはできませんが、レスポンスの変化や応答時間を手がかりに、データベース内の情報を間接的に推測・抽出できる可能性があります
※ブラインドSQLインジェクション:クエリの結果が画面に直接表示されない状態で、応答の変化や応答時間などを手がかりにデータを推測する攻撃手法
被害発生の条件
予約フロー中に入手できるトークンがあれば、ログインしていない第三者でも攻撃が可能な状況でした。
技術的な詳細
本脆弱性は、TD_DB_Model クラスの db_where_conditions() メソッドにおいて、append_where_sql パラメータの注入元チェックが不完全だったことが原因です。
修正前のチェック対象はGETパラメータ・POSTパラメータ・Cookieのみであり、JSON形式のリクエストボディは確認されていませんでした。そのため、JSON形式で append_where_sql を含むリクエストを送信すると、チェックを回避してSQL条件として追記・実行される状態でした。
修正後は、GETパラメータ・POSTパラメータ・Cookie・ファイルアップロード・JSONボディの全経路を確認し、いずれかに append_where_sql が含まれている場合は処理を行わないよう改修されています。
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン(1.6.9.29 以降)へ更新してください。
- アクセスログの確認
- 更新後、サーバーのアクセスログを確認し、予約APIエンドポイント(
/wp-json/を含むURL)に対して不審なリクエストが記録されていないか確認してください。 - 不審なアクセスが確認された場合は、WordPressの専門家への相談を推奨します。
- 更新後、サーバーのアクセスログを確認し、予約APIエンドポイント(
影響を受けるバージョン
Appointment Booking Calendar — Simply Schedule Appointments Booking Plugin 1.6.9.27 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2026-1708
(公開日 2026年3月11日 更新日 2026年4月8日)
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 7.5 (高) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2026-1708 悪用確率 0.41% (上位67%) 2026年7月24日時点
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