WordPressプラグイン「WP Travel Engine – Tour Booking Plugin – Tour Operator Software」バージョン 6.5.1 以前に、重要なセキュリティ脆弱性が発見されました。
この脆弱性により、悪意のある第三者が、管理者権限がなくとも、ウェブサイト上の旅行商品（ツアーパッケージ）を勝手に削除することができてしまいます。 この重大な脆弱性のため、直ちにバージョン 6.5.2 以降への更新を強く推奨します。
想定される事象
| 想定される被害 | この脆弱性により、以下のような深刻な被害が想定されます ・ツアー商品の意図しない削除 - 販売中の重要な旅行商品が勝手に消去される ・予約済み商品の消失 - 既に顧客が予約済みのツアーが削除され、予約管理に支障 ・売上機会の損失 - 人気ツアーの削除により直接的な収益損失 ・顧客への影響 - 予約したツアーが突然消失し、顧客満足度の大幅な低下 ・競合他社による妨害行為 - 悪意のある競合による営業妨害の可能性 ・復旧コスト - バックアップからの復元作業や機会損失への対応費用 |
|---|---|
| 技術的な詳細 | この脆弱性は、以下の問題に起因します (1) DELETE操作のAPI エンドポイントで、削除専用の権限チェック関数が使用されていない (2) 読み取り権限レベルの緩い認証（get_items_permissions_check）が削除操作にも適用されている (3) 投稿に対する適切な編集権限（edit_post capability）の確認が行われていない (4) REST API経由での不正な削除リクエストを防ぐ仕組みが不十分 |
| 脆弱性の種類 | CWE-862 認証の欠如 |
| 推奨対応事項 | 該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します (1) 緊急の対策 ・プラグインを対策バージョン（6.5.2以降）に直ちに更新 (2) 被害確認 ・ツアーパッケージの確認 - 販売中ツアーの一覧確認（予期しない削除の有無） - 過去1ヶ月分のツアー商品変更履歴の確認 ・アクセスログの確認 - REST API（/wp-json/wte/v2/）への不審なDELETEリクエストの確認 - 認証されていないユーザーからの削除操作ログの特定 ・予約管理の点検 - 既存予約に対応するツアー商品の存在確認 - 予約データの整合性チェック (3) 追加のセキュリティ対策 ・旅行商品データの定期バックアップ体制の強化 ・WordPress管理画面へのアクセス制限（IP制限等） ・WAF（Web Application Firewall）の導入検討 ・セキュリティ監視プラグインの導入 ⇒不審な動作や変更が見つかった場合、専門家への相談を推奨します。 |
| 影響を受けるバージョン | WP Travel Engine 7.1.0.16 を含む、それ以前のバージョン |
| 脆弱性情報 (CVE-ID / 公開日) | CVE-2025-5282 / 2025/06/11 |
| 脆弱性の深刻度 (CVSS v3) | 基本値: 7.5 (重大) [Wordfence] |
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WordPress プラグイン WP Travel Engine 情報
| 最新版 バージョン | 6.5.3 |
|---|---|
| 対象 WordPress バージョン | 5.8 またはそれ以降 検証済み最新バージョン :6.8.1 |
| 有効インストール数 | 20,000+ |
| プラグイン ページ | WP Travel Engine – Tour Booking Plugin – Tour Operator Software – WordPress プラグイン | WordPress.org 日本語 |
