自動化機能を提供するWordPressプラグイン「Uncanny Automator」のバージョン 6.4.0.1 までのすべてのバージョンで、重大なセキュリティ脆弱性が発見されました。
この脆弱性により、Subscriber（購読者）レベル以上の権限を持つユーザーが、細工されたデータを送信することによって、サーバー上のファイル削除や潜在的に任意のコード実行が可能となってしまいます。この重大な脆弱性のため、直ちに対策バージョン以降 6.4.0.2 への更新を強く推奨します。
想定される事象
| 想定される被害 | この脆弱性により、以下のような深刻な被害が想定されます ・サーバー上の任意のファイルの削除 ・WordPress環境全体の侵害 ・データベースの改ざんや情報漏洩 ・管理者権限の不正取得 ・サイト全体の乗っ取り |
|---|---|
| 技術的な詳細 | この脆弱性は、以下の問題に起因します (1) automator_api_decode_message()関数内での信頼できないデータに対する安全でないデシリアライゼーション(2) 暗号化されたメッセージを復号後、 maybe_unserialize()関数を使用して処理する不適切な実装(3) POP chain（Property Oriented Programming）の存在により、攻撃者が任意のファイル削除などの悪意ある操作を実行可能 |
| 脆弱性の種類 | CWE-502 信頼できないデータのデシリアライゼーション |
| 推奨対応事項 | 該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します (1) 緊急の対策 ・プラグインを対策バージョン（6.4.0.2以降）に直ちに更新 (2) 被害確認 ・アクセスログの確認 - REST APIエンドポイントへの不審なリクエストパターンの確認 - プラグインの管理画面への異常なアクセスの確認 ・ファイルシステムの確認 - 重要なファイルの欠落や変更の有無 - 不正なファイルの有無 (3) 追加のセキュリティ対策 ・サイト全体のバックアップ ・すべてのユーザーアカウント（特に管理者）のパスワード変更 ・ユーザーアカウントの監査（不審なアカウントがないか確認） ・セキュリティプラグインの導入検討 ⇒不審な動作や変更が見つかった場合、専門家への相談を推奨します。 |
| 影響を受けるバージョン | Uncanny Automator 6.4.0.1 を含む、それ以前のバージョン |
| 脆弱性情報 (CVE-ID / 公開日) | CVE-2025-3623 / 2025/05/14 |
| 脆弱性の深刻度 (CVSS v3) | 基本値: 8.1 (重要) [Wordfence] |
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Uncanny Automator プラグインをご利用のお客様へは、「対策バージョンへの更新状況と推奨対応事項」メールを順次ご案内しております。
WordPress プラグイン Uncanny Automator 情報
| 最新版 バージョン | 6.5.0.1 |
|---|---|
| 対象 WordPress バージョン | 5.6 またはそれ以降 検証済み最新バージョン :6.8.1 |
| 有効インストール数 | 50,000+ |
| プラグイン ページ | Uncanny Automator – Easy Automation, Integration, Webhooks & Workflow Builder Plugin – WordPress プラグイン | WordPress.org 日本語 |
