WordPressテーマ「WPLMS Learning Management System」バージョン 4.962 以前に、深刻なセキュリティ脆弱性が発見されました。
この脆弱性により、悪意のある第三者がファイルパスの検証不備を悪用して、サーバー上の任意のファイルを読み取ったり削除したりできてしまう可能性があります。さらに重要なシステムファイルの削除により、攻撃者が任意のコードを実行できる状態になる可能性があります。技術的には「パス・トラバーサル」(CWE-22)と呼ばれています。
この脆弱性は認証なしで悪用できるため、一般公開されているすべての WPLMS テーマを使用している WordPress サイトが潜在的な攻撃対象となります。また、このテーマが有効化されていない状態でも影響を受ける可能性があります。速やかな対策バージョン4.963以降への更新と点検を強く推奨します。
想定される事象
想定される被害 | この脆弱性は、テーマがファイルパスの検証を適切に行っていないことが原因です。この欠陥により、攻撃者がサーバー上のファイルシステムに不正にアクセスできてしまいます。 具体的には、攻撃者が特殊な文字列(../など)を含むパスを使用することで、本来アクセスできないはずのディレクトリやファイルにアクセスできてしまいます。特に深刻なのは、WordPress の設定ファイル(wp-config.php)などの重要なファイルを削除できてしまう可能性があることです。 この結果、以下のような深刻な被害が想定されます ・重要なシステムファイルの削除によるサイトの機能停止 ・設定ファイルの漏洩による機密情報の流出 ・任意のコード実行によるサーバーの完全な制御 ・ウェブサイトの改ざんやマルウェアの埋め込み ・データベース認証情報の漏洩 |
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脆弱性の種類 | CWE-22 パス・トラバーサル |
重要な推奨事項 | 該当バージョンの WPLMS テーマをご利用されていた場合、既に被害にあっている可能性があるため、以下の確認を強く推奨します: (1)テーマの即時アップデート 最新の安全なバージョンに直ちにアップデートしてください。 (2)システムファイルの完全性確認 重要なシステムファイル(特にwp-config.php)の存在と内容を確認してください。 (3)ファイルシステムの点検 不審なファイルの作成や変更、削除がないか確認してください。 (4)アクセスログの詳細な分析 ファイルアクセスに関するログを詳細に分析し、不審なアクティビティがないか確認してください。 (5)ファイルパーミッションの見直し すべてのファイルとディレクトリのパーミッションを適切な値に設定し直してください。 (6)バックアップの確認と作成 最新のバックアップがあることを確認し、必要に応じて新しいバックアップを作成してください。 (7)ウェブサイトの総合的な安全性確認 ウェブサイト全体で不審な動作がないか確認してください ⇒上記の確認で少しでも不審な点が見つかった場合や、より詳細な調査が必要と判断される場合は、専門家へのご相談をお勧めします。 |
影響を受けるバージョン | WPLMS Learning Management System 4.9627 を含む、それ以前のバージョン |
脆弱性情報 (CVE-ID / 公開日) | CVE-2024-10470 / RESERVED (2024/11/09時点) |
脆弱性の深刻度 (CVSS v3) | 基本値: 9.8 (深刻) [Wordfence] |
参考
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