
WooCommerceでRedsys・Bizum・Google Payによるオンライン決済機能を提供するプラグイン「Payment Gateway for Redsys & WooCommerce Lite」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 7.0.0 までのすべてのバージョンです。
本脆弱性を悪用された場合、実際には決済が完了していない注文を「支払い済み」として処理させられる可能性があります。
対策として、バージョン 7.0.1 以降への更新を推奨します。
脆弱性詳細
本脆弱性は、Redsysの決済サービスから送られてくる支払い完了通知を受け取る処理において、その通知が本物であることを確認する仕組みが実装されていなかったことに起因します。
その結果、外部から偽の支払い完了通知を送ることで、未払いの注文を「支払い済み」状態へ変更できる可能性がありました。
想定される被害
この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。
決済状態の不正変更
- 実際には入金されていない注文が「支払い済み」として処理され、商品やサービスが提供される可能性があります。
被害発生の条件
攻撃が成立するには、攻撃者が以下の情報を入手している必要があります。
- 対象注文に紐づく注文キー(注文ごとに発行される識別情報)
- その注文の正確な金額
これらの情報は一度でも購入経験のある利用者であれば自身の注文から確認できるため、現実的な攻撃者は悪意ある購入経験者が想定されます。外部の第三者がいきなり攻撃を成立させることは容易ではありません。
技術的な詳細
プラグインでは、受け取った決済通知の改ざんを検知するため、署名を自ら計算する処理が実装されていました。しかし計算した署名を、通知データに含まれる署名と照合する処理が存在しない状態でした。
本来であれば両者の一致を確認してから注文処理へ進む必要がありますが、この照合が欠落していたため、正規の決済サービス以外からのデータであっても支払い完了処理が実行される状態となっていました。
この問題は Redsys・Bizum・Google Pay(リダイレクト方式) の3つの決済フローすべてに存在していました。
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン(7.0.1 以降)へ更新してください。
- 被害確認
- WordPress管理画面の「WooCommerce」→「注文」より、実際の入金が確認できていないにもかかわらずステータスが「処理中」または「完了」となっている注文がないか確認してください。
- 不審な注文が見つかった場合は、注文の詳細画面を確認し、Redsys管理画面や銀行の入金記録と照合してください。
⇒ 入金記録との不一致が確認された場合は、WordPressの専門家または利用中の決済サービス事業者への相談を推奨します。
影響を受けるバージョン
Payment Gateway for Redsys & WooCommerce Lite 7.0.0 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2026-5050
(公開日 2026年4月16日 更新日 2026年4月16日)
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 7.5 (重要) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2026-5050 悪用確率 0.01% (上位98%) 2026年5月13日時点
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