
WordPressでWooCommerce向けのページ構築や機能拡張を行うプラグイン「ShopLentor – WooCommerce Builder for Elementor & Gutenberg +21 Modules – All in One Solution」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 3.3.2 までのすべてのバージョンです。
本脆弱性を悪用された場合、認証されていない第三者によって、サイトのメール送信機能が不正に利用される可能性があります。
対策として、バージョン 3.3.3 以降への更新を推奨します。
脆弱性詳細
本脆弱性は、プラグインが提供する「価格提案(Suggest Price)」機能のメール送信処理において、送信先メールアドレスやメール本文などの重要なパラメータについて、外部からの入力値がサーバー側で検証されないまま使用されていたことに起因します。
その結果、第三者がリクエストデータを細工することで、サイトのメールサーバーを経由して任意の宛先に任意の内容のメールを送信させることが可能な状況となっていました。
想定される被害
この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。
サイトのメール送信機能の不正利用
- 攻撃者が指定した任意のメールアドレスに対して、サイトのメールサーバーを経由したメールが送信される可能性
- メールの件名・本文・送信者情報も攻撃者が制御できるため、フィッシングメールや迷惑メールの送信に悪用されるおそれ
- サイトのドメインがスパム送信元として判定され、正規のメール(注文確認メールなど)が届かなくなる可能性
被害発生の条件
- 攻撃者がサイトにアクセス可能な状態であれば、管理者やユーザーの操作に関わらず攻撃が可能
(ログインしていない状態でも悪用されるおそれがあります)
技術的な詳細
本脆弱性は、「価格提案」機能のAjax処理において、以下の2つの問題が重なったことが原因です。
(1) メール送信先アドレスがユーザー入力に依存
メールの宛先がクライアントからのリクエストデータとしてそのまま受け取られ、サーバー側での検証なくメール送信関数に渡されていました。本来、送信先はサーバー側で管理すべきですが、外部から任意の値を指定できる状態でした。
(2) メールヘッダへの不正な値の注入(CRLFインジェクション)
送信者のメールアドレスに対して、入力値の安全処理は一部適用されていましたが、メールヘッダにおける改行コードの注入を防ぐには不十分なものでした。そのため、攻撃者が改行コードを含む値を送信することで、追加のメールヘッダを注入し、送信先をさらに拡大できる可能性がありました。
なお、この機能にはnonce(安全確認用のコード)による検証が実装されていましたが、nonceは公開ページ上のフォームから取得できるため、未認証の攻撃者にとって障壁とはなりませんでした。
対策版では、送信先メールアドレスをサーバー側の一時保存データから取得する方式に変更され、すべての入力値に対して適切な安全処理が実装されています。
脆弱性の種類
推奨対応事項
該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。
- プラグインの更新
- 速やかに、プラグインを対策バージョン(3.3.3 以降)へ更新してください。
- 被害確認
- メールサーバーの送信ログを確認し、身に覚えのない宛先への大量送信がないか確認してください。
- サイトのドメインがメールのブラックリストに登録されていないか確認してください。
登録されている場合、正規のメール(WooCommerceの注文確認メールなど)が届かなくなっている可能性があります。
- 追加のセキュリティ対策
- WAF(Web Application Firewall)の導入は、不正なAjaxリクエストの遮断に有効です。
⇒大量の不正メール送信が確認された場合は、メールサーバーの管理者やWordPressの専門家への相談を推奨します。
影響を受けるバージョン
ShopLentor – WooCommerce Builder for Elementor & Gutenberg +21 Modules – All in One Solution 3.3.2 までのバージョン
脆弱性情報 (CVE-ID)
CVE-2026-1714
(公開日 2026年2月18日 更新日 2026年2月18日)
脆弱性の深刻度 (CVSS v3)
基本値: 8.6 (重大) [Wordfence]
脆弱性脅威度(EPSS)
CVE-2026-1714 悪用確率 0.08% (上位76%) 2026年3月8日時点
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