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WordPressでスパム対策やファイアウォール機能を提供するプラグイン「Spam protection, Anti-Spam, FireWall by CleanTalk」において、セキュリティ上の問題が確認されました。影響を受けるのは、バージョン 6.71 までのすべてのバージョンです。

本脆弱性を悪用された場合、認証されていない第三者によって、サイトへ任意のプラグインをインストール・有効化される可能性があります。

対策として、バージョン 6.72 以降への更新を推奨します。

本脆弱性は、プラグインが外部サーバーからのリモート操作リクエストを受け付ける際、送信元の正当性を確認する仕組みに不備があったことに起因します。リクエスト元のIPアドレスから取得したホスト名の検証が不十分であったため、攻撃者がDNSの逆引き設定を細工することで、正規サーバーになりすましてリモート操作を実行できる状態となっていました。

この脆弱性が悪用された場合、以下のような被害が想定されます。

任意プラグインのインストールによる被害

  • 攻撃者が用意した不正なプラグイン(バックドアを含むものなど)がサイトにインストール・有効化され、さらなる攻撃の足がかりとなるおそれ
  • 既存のセキュリティ系プラグインが無効化・削除され、サイトの防御が失われるおそれ
  • プラグインの設定が書き換えられ、スパム対策機能が無効化されるおそれ

被害発生の条件

以下の条件が重なった場合に、被害が発生する可能性があります。

  • プラグインのAPIキーが未設定、または無効な状態である
  • 攻撃者が自身のIPアドレスに対するDNS逆引きレコードを設定できる環境にある(VPSなどのサーバーを利用すれば設定可能であり、攻撃者にとってハードルは低いと考えられます)

管理者の操作やログインの有無に関わらず、上記の条件が満たされると攻撃が成立する可能性があります。

本脆弱性は、リモート操作リクエストの送信元を確認する以下の2つの処理に不備があったことが原因です。

(1) 逆引きDNSの検証不足

プラグインは、リクエスト元のIPアドレスから逆引きDNS(IPアドレスをホスト名に変換する仕組み)でホスト名を取得し、それが正規サーバーかどうかを判定していました。しかし、取得したホスト名に対して正引きDNS(ホスト名からIPアドレスを取得する確認)を行い、元のIPアドレスと一致するかを検証する処理(FCrDNS:Forward-Confirmed reverse DNS)が欠落していました。

DNS逆引きレコード(PTRレコード)は、IPアドレスの管理者が自由に設定できるため、攻撃者は自身のIPアドレスに正規サーバーのホスト名を設定することで、正規サーバーになりすますことが可能でした。

(2) トークンなしで実行可能な操作の悪用

上記のなりすましによって認証チェックを通過した攻撃者は、トークン不要で実行可能な操作として「APIキーの登録」を行うことができました。APIキーの値を知っている攻撃者はリモート操作用のトークンを算出できるため、以降はプラグインのインストール・有効化・無効化・削除、設定変更などのリモート操作を実行可能な状態となっていました。

対策版(6.72)では、逆引きDNSで取得したホスト名に対して正引きDNSを実施し、元のIPアドレスとの一致を確認する検証処理が追加されています。

該当バージョンのプラグインをご利用の場合、以下の対応を強く推奨します。

  1. プラグインの更新
    • 速やかに、プラグインを対策バージョン(6.72 以降)へ更新してください。
  2. 被害確認
    • WordPress管理画面の「プラグイン」メニューより、
      身に覚えのないプラグインがインストール・有効化されていないか確認してください。
    • CleanTalkプラグインの設定画面で、APIキーが意図しない値に変更されていないか確認してください。
    • 不審なプラグインが確認された場合は、該当プラグインを直ちに無効化・削除してください。
  3. APIキーの設定確認
    • 本脆弱性はAPIキーが未設定または無効なサイトが対象です。プラグインを利用する場合は、正しいAPIキーが設定されていることを確認してください。

⇒不審なプラグインや設定変更が確認された場合は、不正なプラグインを通じてさらなる被害が生じている可能性があるため、WordPressの専門家への相談を推奨します。

Spam protection, Anti-Spam, FireWall by CleanTalk 6.71 までのバージョン

CVE-2026-1490
(公開日 2026年2月15日 更新日 2026年2月17日)

基本値: 9.8 (緊急)   [Wordfence]

CVE-2026-1490 悪用確率 0.04% (上位87%) 2026年3月8日時点 

今後30日以内に悪用される確率 )

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WordPress プラグイン Spam protection, Anti-Spam, FireWall by CleanTalk 情報 (2026年3月10日 取得)

最新版 バージョン 6.74
対象 WordPress バージョン 4.7 またはそれ以降
検証済み最新バージョン : 6.9.1
有効インストール数 200,000+
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